現在、日本の野球界には興味深い変化が見られます。春から高校野球において新しい基準バットの導入により、ホームランの数は劇的に減少しています。2024年の選抜大会ではわずか3本、前年の2023年選抜では12本、選手権大会では23本と歴史的に少ない数値を記録しました。一方でプロ野球でも同様にホームランの減少傾向が確認されています。

しかし、社会人野球では異なる傾向が見られます。現在進行中の都市対抗野球大会では、27試合で37本のホームランが記録され、1試合あたり1.54本もの高いペースを示しています。前年の1.29本を大きく上回っているのです。

この現象の背景には、以下の3つの理由が考えられます。

1. 投手の球速が上昇していること。
2. 打者のウェイトトレーニングの普及。
3. 科学的分析や分析機器の活用による打球速度や打球角度の最適化。

これらの要素はプロ野球でも共通していますが、それでもプロ野球では投手が投打のバランスを優位に保っているため打者にとっては挑戦が続いているのでしょう。最近のプロ野球では防御率1点台の投手が増え、打率3割の打者が減少する傾向が見られます。

ホームランは「野球の華」と言えます。そのため、社会人野球のようにプロ野球でもホームランが増加すれば、より一層の盛り上がりを見せるかもしれませんね。野球ファンとしては、これからのシーズンに大いに期待したいところです。

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